3日前の県議会常任委員会による視察写真を当日のブログにもアップしました。
現場の視察がおもな目的で、事故原発の原子炉内を見たいもんですがそうもいきません。
東電は昨年1月と3月に2号機、10月に1号機の原子炉格納容器内部を調査しました。
2号機の格納容器内の放射線量は最大で毎時7万3000mSv。人が6分間全身に浴びると100%死亡する量です。格納容器底部に落下した溶融燃料を冷やしている水の水位は60cm。毎時6トンの水を注入しても、漏れ出し続けているわけです。
1号機内の放射線量は最大で毎時約1万1000mSvで、人が40分足らず全身に浴びると100%死亡する量です。
1号機などは、燃料はほとんど原子炉格納容器の底に落ちているとされているので、圧力容器底部にはないわけです。「冷温停止状態」という造語の温度は原子炉圧力容器底部です。どういう意味があるのかさっぱりわかりません。
2、3号機も約6割の燃料が格納容器の底に落ちている、とされています。
要するに、いまだ原子炉内の状態はわかっていません。
冷却水の注水をめぐるトラブルも、危険な高濃度放射線汚染水対策も、いまだ不透明なままです。
事故「収束」などと言える状態ではまったくありません。政府による「収束宣言」を撤回し、事故収束に真正面から向き合うべきです。