きのうに続き、小名浜での定時定点も久しぶりでした。「お久しぶりね」というように手を振っていってくださるかたも少なからず、ちょっと恐縮です。
きのう、県相双保健福祉事務所いわき出張所をたずねた際、いわき市内の借り上げ住宅で避難生活をされている双葉郡町村の「交流サロン」を、小名浜のショッピングセンターのリスポで町村ごとに毎月開催することを聞きました。
きょうがその日だったのでさっそくたずねました。きょうは富岡町民の交流の場でした。
雨模様でもあり、町民は2人でしたが、なんと、富岡町内で300mも離れていないご近所で、昨年の事故以来の再会でした。
お一人は事故後、ご親族の職場勤務地の関係で奈良市、水戸市と避難し、もうお一人は今の小名浜に落ち着いたのが6か所目の避難地だそうです。
そのお二人がこの場で再開したことに、私は感動を含めたものすごい複雑な感情をもったわけですが、お二人は「やぁ、やぁ、久しぶりだね」みたいにお互いの居住地や連絡先をなにげに交換していました。
このショッピングセンターは、昨年の4月1日に津波被災現場の写真を持ってたずねていて、そのときにじっくり話を聞かせていただいたお店にも寄りました。
実を言うと、そのときに写真を持ち歩いていたことを私はおぼえておらず、「あのときにこの近くが津波でたいへんな被害だったことを見せてもらった写真で知ったんですよ」と聞かされ、またあのときを思い出してしまいます。
津波被災で家を失った住民が多いだけに、家を新たに建てる保障もないので、不況は深刻だ、と強い訴えです。
「個人の財産の形成になる」などといって、住宅、商店、工場、医療機関などの復旧を支援しないという古い「原則」に固執していることが、復興の最大の障害になっている、という日本政治の根本問題がまるっきり共有できるのです。