医療生協職員の新盆を迎えたお宅を訪問。私が小名浜生協病院で働く以前から働くベテラン職員ばかりです。
「2年前は、自民か、民主か、ということで、自民党はもういやなので、民主党に政治を変えることを期待して、多くの人が民主党に投票したことは間違いない。でもけっきょくこのとおり、まったく変わらない」と。
生協病院職員とはいえ、政治談議をじっくりする機会はなかなかありません。「マスコミが二大政党制をあおって、二つの政党以外に選択はないかのように刷り込んだことと、原発はぜったい安全で、原発の危険を考える選択はないかのように刷り込んだことと、戦争前の大本営発表が戦争反対の選択を考える選択はないかのように刷り込んだことを、しっかり見据えましょうよ」と私から。
国民主権や民主主義政治の中身をつくるのは、こういう議論以外にないと感じました。
新盆を迎えた一人に、久之浜町末続(すえつぎ)の家が津波で流された友人がいました。震災後も何度か顔をあわせ、家族は無事だったことは承知していましたが、新盆のことも、現地の様子も見る機会がなかったので、現地へ行きました。
海が目の前の末続川河口の間近です。津波の爪あとはそのままです。
帰りに久之浜町の街中にも寄りました。震災直後も歩きましたが、その後は通行止めだった地域。ここは地震・津波・火事・原発事故にいっぺんに襲われました。火事で焼けた車が集められた場所。まだまだ震災直後の生なましさが残されています。