四倉(よつくら)地域で原発・放射能学習会がありました。医療生協支部の主催。
話したのは理事長の伊東達也さんと理事の私。
私からは、福島原発事故から明らかになったことは、原発技術がまったくの未完成で危険なこと、にもかかわらず地震・津波大国に原発をつくり続けたことの危険、民主党政権にかわっても最低14基の増設計画をつくろうとした「安全神話」の危険、それらの危険は国会でも県議会でも、共産党がずっと指摘し続けていたこと、事故は明らかな人災であって、全面賠償の実現が当然であること、原発から脱し、自然エネルギーに政策転換が急務であること、ドイツやスイスやイタリアなどヨーロッパでは国家として、国民としてそうした選択を明確にしていること、など、15分。
伊東さんが、放射能汚染問題を中心に、福島原発地域を再生可能エネルギーの研究・教育・施設、放射線汚染研究の中心地に変えていくこと、広島の原爆ドームと同じような「世界遺産」として残すとりくみで、地域社会の復興を進めていこう、と、40分あまりの話。
幼稚園児や小学生のお母さんたちから、「地表の放射線測定値が0.6μ㏜。表土の入れ替えは必要か」、「県産の牛乳を飲ませ続けて大丈夫か」、あるいは「土壌の放射性物質を取り除くのにひまわりや菜の花が有効だと聞いたがどうなのか」、「4月に福島市で4歳の孫が2時間、学校の校庭で遊んだ。また、生まれたばかりの孫が3月14日以降に福島市の井戸水で産湯につかった。それぞれ影響があるんじゃないか」などなど、切実で深刻な質問が寄せられました。
まったくあたりまえの疑問で、「大丈夫です」と断定できる状況ではないことが、何よりの問題です。なにせ、事故前の自然放射線量より多いことは間違いなく、確率的影響は高まっているのです。「しっかりと防除し、気をつけて暮らす」かどうかの問題になってしまっているのです。
内郷(うちごう)高坂町、というのは私が育った地域でもありますが、ここでも4月11日の余震(誘発地震)で、温泉が噴き出した、とのこと。
現場を見てきました。
きのうの「朝日新聞」福島版によれば、断層が隆起し、圧力がかかった地下水が地表に押し出されて温泉が沸いた、というのが専門家の分析ですが、いつ収まるかは予測が難しく、調査を続ける、とのことです。