「市民の暮らしと放射能・原発」学習会/放射能汚染マップ/カニ

私が住む住宅地の隣りの住宅地の党支部が主催した「市民の暮らしと放射能・原発」をテーマにした「市政報告と懇談会」がありました。この地域の恒例といっていい集まりです。高橋あき子市議と参加しました。

最初に私から、45分ばかり話をさせていただきました。原発推進から撤退へ、と言った話を少しして、大半は放射能と人体影響について考えるための材料の提供です。

先日、県のいわき地方災害対策本部に張り出されている放射線測定値のグラフもデジカメに撮ったので、その説明も加えました。これは毎日1時間ごとに測定している県合同庁舎での地上1mでの測定値ですが、ひとつの参考資料です。

3月14日深夜までは0.09~0.1マイクロシーベルト(μ㏜)の間でしたが、15日0時には0.57μ㏜になり、未明4時にはピークの23.72μ㏜。午前11時過ぎには1μ㏜台に下がり、翌16日深夜にまた上がり、未明3時50分に5.72μ㏜になってからは、その日の午前中はまた1台になったかと思ったら、昼前の11時に8.35μ㏜になり、午後3時ぐらいからはまた1μ㏜台。

3月19日の朝8時ぐらいからは1μ㏜を下回りましたが、朝から雨だった21日には午前9時に2μ㏜を超え、11時にはピークの6μ㏜。以後も何日か雨の日がありましたが、数値は上がることなく漸減して現在にいたり、今は0.2μ㏜前半の値が続いています。

3月21日の雨で大気中を漂う放射性物質の大半が地上に落ちたことと、半減期8日の放射性ヨウ素の影響がほぼなくなり、半減期30年の放射性セシウムの影響が残っていると推測されます。

こうしたデータを、市内全域で、きめ細かく測定して市民に示してもらう必要があります。同時に、数値だけでなく、身体への影響など、その数値がなにを意味しているかがすべての市民にわかるように説明してほしいと思います。

「いわき市内のすべての学校などに放射線測定器があるんだから、これを活用し、市内の放射能汚染マップを行政の責任で作成し、市民に知らせるべきだ」、「ラジオやテレビや新聞を通じてしかわからないんではなく、集会所単位ぐらいで数値を張り出して住民に知らせるべきだ」という要望が出されました。当然のことだと思います。

取材に来ていた「しんぶん赤旗」記者を宮川えみ子さんの事務所に送る途中、津波の直撃を受けた小浜(おばま)漁港に寄りました。いまやほんとうに平穏で、カニさんも漁港内を闊歩しています。

事務所にはきのうに引き続き、神戸からのボランティアのみなさんが勿来地域で被災者支援活動をしてくれています。

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