『アベノミクス崩壊』(牧野富夫編著、新日本出版社)を読みました。
労働運動総合研究所(労働総研)の経済分析研究会の8人が、アベノミクスを振り返り、その破綻・崩壊を検証しています。
編著者による「序章」では、「各人各様、アベノミクスに対する“恨み辛み(うらみつらみ)”を自由奔放に綴ったもので‥乱暴と思えるような問題提起も含む」と紹介されています。
本書の第1章でも強調されていますが、安倍内閣の経済政策は、「アベノミクス=(新)三本の矢」に限られるようなものではなく、最初の「三本の矢」の際に隠された第4の矢の消費税増税、第5の矢の社会保障削減、さらには原発再稼働、武器輸出三原則撤廃、軍事予算の増大などの政策も見えにくくされており、見逃してはなりません。
そういえばけさの「しんぶん赤旗」では、イギリスのEU離脱決定を受け、円急騰・株大暴落と乱高下が国民生活と日本経済を直撃し、外的要因で大きく崩れるもろい日本経済を作り上げてきたアベノミクスの「二重の破綻」を検証しています。
金融・投機マネー頼みの金融政策の破綻、“大企業がもうかれば、いずれ家計にも回ってくる”とするトリクルダウンの破綻。大企業・富裕層が儲かる一方で、国民の生活はよくならず、格差と貧困が広がっています。
アベを退場させ、税金の集め方・税金の使い方・働き方の三つのチェンジで家計を温め、内需主導による健全な経済成長の軌道をつくりましょう!