現代の民話

『現代の民話』(松谷みよ子著、中公新書)を読みました。160607現代の民話幼い頃の思い出の『いないいないばあ』の作者であることをずいぶん後で知った松谷さんですが、「民話」について知りたいと思ったことと、これに「現代の」と付いたタイトルに惹かれた記憶があります。

前世紀末(2000年)に発刊されて手にしたはずですが、これまた今ごろになりました。松谷さんは昨年、89歳で亡くなられています。160607現代の民話カバー袖カバーソデのセールスポイントにも書いてありますが、著者も「民話と言えば、昔、あるところに、であり、遠い祖先の物語と思っていた視点を抜け出すと、何と奥深い世界が見渡せることだろう」と。

また、「戦争による残酷さ、あるいは権力による、あるいは天災による人びとの苦悩は、事実を語ることによって、伝承の重みを確かなものにする」とも。

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