11月前半にベッド上で読んだ本の記録で、「積ん読」ならぬ「ベッ読」です。私の記録なので勘弁してください。積ん読になりかけていた本も含みます。お勧め本を掲載するわけではありません。
『異常気象と地球温暖化』(鬼頭昭雄著、岩波書店)。カバー裏の「IPCC報告書の執筆者が、異常気象と温暖化の関係を解きほぐし、変動する気候の過去・現在・未来を語る」の文言にひかれて購入した記憶があります。読み切るまで中断がありました。
『明治維新と現代』(遠山茂樹著、岩波新書)。私にとって「積ん読」本の典型。10年ほど前に、幕末・維新史に触れたいと思って購入したはずの本。先月の『海舟語録』に刺激されたこともありますが、通史的知識を前提に、問題別に叙述されています。
『検証 御嶽山噴火』(信濃毎日新聞社)。信濃毎日新聞の今年1月~6月に計68回掲載した連載企画記事、および3回の特集記事をまとめたものです。昨年(2014年)9月27日の正午直前の噴火により、犠牲者58人、行方不明者5人、けが人69人という戦後最大の火山災害となりました。「防げなかったのか」とはだれでも思うと思います。県内の吾妻山、安達太良山、磐梯山、という火山でこれを繰り返さない態勢・しくみをつくることが求められます。
『リンパの科学』(加藤征治著、講談社ブルーバックス)。2年ほど前、リンパや骨や肝臓など、具体的な名前ごとの一般向け書籍が目立った記憶がありますが、半分ほど読んでから「積ん読」状態。リンパにかかわる治療が始まって読み切りました。
『ニセ科学を見抜くセンス』(佐巻健男著、新日本出版社)。理科教育の専門家としての著者として、「ニセ科学」が学校にまで影響を及ぼしていることに危機感をもって書いています。EM、マイナスイオン、サプリメント、ホメオパシー、血液サラサラ…「効果」「安全」…、ついひかれそうです。
『科学者は戦争で何をしたか』(益川敏英著、集英社新書)。ノーベル賞を受賞する研究をしながら労働者・市民とともにデモや集会に参加していた著者。恩師・坂田昌一氏の「科学者である前に人間であれ」の言葉をそのまま生きざまにしている益川さんです。
『マイナンバー制度』(白石孝・清水雅彦著、自治体研究社)。「分かりにくく複雑な制度」なので「制度を知り、その危険性を理解し、意見と行動につなげ」ることを訴えています。官民分野で広範囲に利用する共通番号制度にさせてはならないことが強調されます。
『学力幻想』(小玉重夫著、ちくま新書)。学力に関して、「学力ってなんだ」という単純な関心から県教育庁と議論したいものです。それとかみ合うかはともかく、著者は「学力問題を私的・個人的な問題としてではなく、かつての明治維新や戦後改革期のように統治機構の改革と結びついた政治的な問題としてとらえる」重要性と、「教育政治学の創成」を言っていて、共感します。
『日本共産党と中韓』(筆坂秀世著、ワニブックス)。書店で「科学者は戦争で…」と並んでいたので。ちょっと何が言いたいのか、要はご自分のこの10年の立場をご自分に納得させようとしているのか…