憲法施行68周年記念日です。私たち夫婦の結婚29周年でもあります。
午前中、自分の宣伝カーを2時間ほど運転し、自分の声を吹き込んだレコーダーを流して歩きました。
平の街中手前を通って太平洋へ向かい、沼ノ内、薄磯、塩屋崎灯台前、豊間、江名、中之作、永崎と海沿い近くを通り、小名浜街中をまわり、家にもどりました。塩屋崎灯台前の駐車場は車でいっぱい、薄磯海岸はじめ近くの海岸駐車場はサーファーのみなさん。
沿道から、すれ違う車から、駐車場から手を振ってくれるみなさんに感謝です。
午後は「いわき九条の会」による憲法記念日講演会。
講演はいわき市出身で、立正佼成会外務部長の根本昌廣さん。政府が集団的自衛権行使容認の閣議決定をした2日後(2014年7月3日)、行使容認に反対する教団声明をたずさえて菅義偉官房長官に直接会った人でもあります。
講演テーマは「戦争と平和-宗教人の立場から ~集団的自衛権とのかかわりで~」。
菅官房長官との15分程度の面会で伝えたという、「武力行使で国民の命と暮らしは守れないのが歴史の教訓」「命の無差別性から命の尊厳を具現化すること」「集団的自衛権閣議決定は、国民主権・立憲主義、平和主義を否定するもの」「人類益・地球益を国益とともに追求する開かれたナショナリズムへ」「現在世代と将来世代の共生を図る縦のコミュニティ」「『友と敵』思想の危険性」「ドイツでの倫理委員会のように為政者は宗教者・哲学者との真摯な対話を」といった話は、日本国憲法の実践そのものです。
安倍首相の言う「積極的平和主義」は、根本さんがとらえる意味とはかけ離れていて、武力による直接的暴力だけでなく、貧困や差別などの構造的暴力、その構造を擁護する文化的暴力を含めてなくすことが積極的平和主義の本来的意味であることも指摘しました。
「安倍さんのおかげで憲法を真剣に学ぶ機会を得た」と根本さんはおっしゃいましたが、たぶん、そういうかたも多いのではないでしょうか。
憲法13条が「人間の安全保障」の根拠であり、これと「国家の安全保障」とのバランスを図らなければならないのに、後者ばかりを前面に出し、「敵と味方」思想を前提とした考え方の危険性を告発したことも新鮮でした。
開会のあいさつはいわき九条の会事務局長の広田次男弁護士。
主催者あいさつには市内の明賢寺住職で宗教者九条の会呼びかけ人の藤内和光さん。
閉会のあいさつは、牧師でいわき市キリスト教九条の会代表の住吉英治さんでした。