自宅からほど近い平(たいら)南部学校給食共同調理場をたずねました。
先月30日に、いわき市教育委員会が、学校給食共同調理場と放射性物質検査の現場見学会を開き、小・中学校の保護者20人が参加した、との新聞記事に触発されました。
今年度は市教委が各小・中学校を通して希望者を募り、今回が初めての実施で、7月にも予定し、2学期以降も毎月1回程度開くことにしている、とのこと。
今いわき市では、8か所の学校給食共同調理場のうち1か所が東日本大震災で使えなくなり、新築するまでは7か所の調理場で、73小学校・41中学校の給食を調理・提供しています。
平南部では8小学校・5中学校の約5,800人分。私が行ったころは、昼食を終えて各学校から食器などが帰ってくる時間でした。
昨年度までは、稼働しているすべての給食施設で実施していた検査を、今年度からはNPO法人いわき環境システムに委託して実施しています。
調理前には、簡易型放射線測定機により、1献立あたり5品目程度の食材検査をし、セシウム合算値が1kgあたり10ベクレルを超えた場合はゲルマニウム半導体検出器を使って詳細検査し、合算値が1kgあたり20ベクレルを超えた場合は、その食材は使用しません。
検査は使用する前日に行ない、その日のうちに測定結果を知らせます。その検査結果は、市のホームページに毎日掲載されています(「モニタリング結果・除染関連」→「学校給食等における放射性物質検査の結果について」)。
また、調理済みの学校給食一食全体について、ゲルマニウム半導体検出器による放射性物質事後検査を実施し、これについても結果を公表しています。