憲法の重みと世論/ゆがんだナショナリズム/自民党は長続きしない

131110庭のリンドウ

きょうは当初予定した行事が天候の都合で2日前に中止となり、勉強する時間に振り替えました。

今月3日は憲法公布67周年でしたが、「文化の日」でもありました。文化の日としては65周年でしたが、祝日法を審議した国会で山本勇造参院文化委員長(作家の山本有三氏)は、1948年7月4日の参院本会議で、この日が戦争放棄を宣言した新憲法公布の日としたうえで「平和を守り、文化を進める意味で、この日を文化の日と名づけた」と言っていました。

また彼は現憲法を口語文にするのにかかわったのですが、「戦争以前の日本に返したいなどと考えているものが、もしあなた方のなかにあったら、それは非常なまちがいである。それは世界の歩みに、目をふさいでいることである」(『竹』所収「戦争放棄と日本」)と書いていました。

それはともかく自民党は、結党から58年、改憲の党是は不変でありながら、総理総裁や党内有力政治家は、政党と政府の立場をわきまえ、憲法の重みと国民世論を受け止めて改憲に慎重姿勢をとることが常識と言ってもいい姿勢でした。

首相になってもまったく変わらないのが安倍首相です。自民党の一国会議員時代から主張する改憲路線をまい進しています。

集団的自衛権の行使についても、かつての自民党は「カンボジアに部隊を派遣したい」、「インド洋で補給したい」、「『周辺事態法』で対応を求められる」などと、その内容を示していたものの、安倍首相は内容を示しません。「誇りを守るためだ。日本だけを守る軍隊だと言われたくない」(3月15日、自民党の会合で)と言うだけで、要するに、アメリカを守るために行使するようにしなければ誇りを感じられない、という彼独自の感覚です。

対米従属下のゆがんだナショナリズムです。その感覚で「特定秘密保護法」だとか「日本版NSC(国家安全保障会議)」だとか、NHK仲良し経営委員による報道機関支配とか、です。

いったんは国民の審判によって、民主党に政権交代させられたこういう政権運営の根本的過ちをまったく反省できない政党が自民党であり、長続きさせられないことを、思い知らせるべきです。

131110テレビ体操

【朝のテレビ体操】

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