菅総理はきのう、民主党の幹事長と参院議員会長に、「衆院の定数を80、参院の定数を40削減する方針に沿って、(8月中に)党内意見を取りまとめてほしい」と指示した、とのこと。
その理由が「国会議員自身が身を切ることも必要」ということですが、「比例代表」を削るとはひとことも言わないばかりか、何のために身を切るのかといえば「財政再建」が表向きで、要するに消費税増税です。なんのことはない、消費税増税に反対する民意は削る、ということです。
話は簡単なのですが、そんな指摘をできるのは政党では共産党だけで、マスコミは自主的にはまったく報じられない状況です。そして多くのみなさんの情報源はマスコミです。
70~80前は、日本の侵略戦争に反対したのは政党では共産党だけで、当時は権力・マスコミあげて共産党は「国賊・非国民」でした。国策である戦争に反対する勢力は力でもって抹殺を図ったわけです。
いまは国策に反すると大手マスコミは徹底した「無視」です。この社会的影響は計り知れないように思います。
菅さんは、自民党の安倍晋三内閣時、小沢一郎民主党代表のもとで代表代行をしていて、「安倍は保守亜流、今や保守本流は民主党」(「朝日新聞」06年9月5日付け)と語っていたのですが、正体があらわになってきています。