 青春 |
| 大学時代からこれまでに学んだ、著作を書いた方々を紹介したいと思います。 |
| 3年前に亡くなったジャーナリスト・斎藤茂男(さいとう・しげお)さんのルポルタージュの数々は、その目線の確かさと活字を通した写実が、「では私だったらこれにどう対処するか」をつねに考えさせる仕事ぶりです。 |
80歳を超してまだ現役の評論家･加藤周一(かとう・しゅういち)さんの政治･社会評論は、そのあまりにも膨大な知識量を背景に、人間の知恵がたどった足跡と歴史をふまえていて説得的です(ただ、文学や美術評論に私はついていけません)。
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「放射線防護学」が専門のはずの安斉育郎(あんざい・いくろう)立命館大学教授による「だまされない生き方･ものの見方･考え方」を説く著作も、「住みよい世の中にするため」という目的意識がはっきりしており、たいへんためになります。
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渡辺治(わたなべ・おさむ)一橋大学教授の仕事は、憲法政治をこの日本社会に根付かせたいとするはっきりした目標のもと、戦後政治を氏独自の切り口であばいてくれます。
渡辺教授と同じ問題意識を持たれ、活発な発言をされているのが二宮厚美(にのみや・あつみ)神戸大学教授、後藤道夫(ごとう・みちお)都留文科大学教授です。 |
大学生のころから今にいたるまで、憲法と安保の問題については、
渡辺洋三(わたなべ・ようぞう)東京大学名誉教授、
長谷川正安(はせがわ・まさやす)名古屋大学名誉教授から勉強させてもらっています。
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元漫画家の青木雄二(あおき・ゆうじ)さんは、
高校卒業後、約30種類の職業を経験、漫画『ナニワ金融道』で成功をおさめ、
いまは「労働者諸君よ、自らの階級的使命に目覚めよ！」と、執筆･講演活動を続けています。 |
| 日本の中世史が専門の歴史家･網野善彦(あみの・よしひこ)さんの「日本論」は刺激的です。日本の近現代史は「歴史学研究会」による集団研究が、ためになっています。 |
自然科学系では、宇宙論のかかわりで佐藤文隆(さとう・ふみたか)京都大学名誉教授、
池内了(いけうち・さとる)名古屋大学教授、海部宣男(かいふ・のりお)国立天文台教授、
的川泰宣(まとがわ・やすのり)宇宙科学研究所教授、
素粒子論の町田茂(まちだ・しげる)京都大学名誉教授などの一般向け著作が刺激的です。 |
| ときどき気分転換に和久俊三(わく・しゅんぞう)さんの推理小説。文庫になると買い求めますが、わが家には250〜260冊あります |
いまは「新書」も「文庫」もいろいろな出版社が出し始め、選ぶのもたいへんですが、いい本との出会いは間違いなく生きることを楽しませてくれます。
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