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あつしのOFF >> ブックトーク >> ブックトーク-05年8月
06年後期06年前期12月11月10月9月8月7月6月青春
あつしのミュージックトーク
今は聞くことが中心になった
音楽について語ります。
私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言
『私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言』・・・しんぶん赤旗
あつしのブックトーク05,08
05,08,23 『私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言』
(不破哲三著、新潮社)
 きのう買った『私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言』(不破哲三著、新潮社)を読み始めたらとまらなくなって読みきった。

 インタビュアーの政治ジャーナリスト・角谷浩一(かくたに・こういち)氏は、「本来立ち止まって検証すべき事象に対して、政府や政治、政党や、政治家、ジャーナリズムが、見抜けなかったり、頬かむりしたり、追及しそびれていた事柄があまりにも多いことも痛感した」と書いている。

 オビには、「不破哲三が語りつくした、もうひとつの戦後史!」とあるが、戦後日本政治の「あいまい体質」、「頬かむり精神」、「戦略なき政治」を動かせない事実や資料に基づいてえぐりだし、実に面白い。

 軍国少年だったころの話、田中角栄、大平正芳、中曽根康弘らから、討論会や質問後に声をかけられた話など、ちょっとしたエピソードも織り込み、十五章に渡ってテーマも豊富。日本社会がなぜこんな異常な状態になってしまったか、そこかに抜け出す日本の未来をどうえがくか、これらを考えるうえでは貴重な証言。
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05,08,11 『宇宙探検すばる望遠鏡』
(海部宣男・監修、林左絵子・文、新日本出版社)
 標高4200mのハワイ島マウナケア山頂に、単一鏡としては世界最大の口径8.2mのすばる望遠鏡が9年かけて建設された。

正式名称は国立天文台ハワイ観測所。

 海部さんは初代所長、林さんは観測所助教授で、お二人ともこの望遠鏡建設にかかわってきた。

 その建設の様子を「すばるレポート」として小中学生向けの「少年少女新聞」に書きつづったものと、

 その後すばるの活躍でわかってきた宇宙の最新レポートをまとめたのがこの本。
 
 たくさんのきれいな写真も掲載され、宇宙をさぐる大冒険におともできるとともに、2004年には観測所の電子技術者がアメリカの市民兵としてイラクへ派兵され、こうした研究施設をもちこたえさせる大事なスタッフのことを考えると

「戦争はよくない。平和はとっても大切」(林さん)なこともしみじみわかる。
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05,08,10 『憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット)
 今年7月7日に自民党新憲法起草委員会が要綱・第一次素案に「自衛のために自衛軍を保持する」と明記したことから、これにただちに反撃する緊急出版企画。

 医師の中村哲さん「アフガニスタンでは吾が身が憲法9条に守られてきたことを肌身で感じる」、原爆にあっている俳優の三輪明宏さん「アメリカが憲法9条を解きたいのは、幽霊が『そこのお札(ふだ)はがしてくれー、はがしてくれー』という話と同じ」、

 吉永小百合さん「報復でなく、半歩でも一歩でも歩み寄ることが、『言葉』を持つ私たち人間の使命」、姜尚中さん「最後の担保をみずから手放すのは愚の骨頂」、ピーコ「今一度日本人全員が第9条のすばらしさを認識すべき」、

 敗戦時21歳だった猿谷要さん「人類史上最大最高の教訓としての憲法第9条の精神を訴えずにはいられない」、半藤一利さん「戦争や軍事に対する深い洞察と想像力の欠如している子供が、いまの日本に多くなった」、森永卓郎さん「今の子どもたちに残してやれる最大の財産」、

 品川正治さん「私のように憲法9条を守る立場を旗幟鮮明にしている企業人もいる」などなど、それぞれの人がそれぞれに「憲法を活かすぞ!」と語ってくれている
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05,08,04 不破哲三議長の京大での講演パンフレット
『これからの時代と世界のこと、学問のこと』
(日本民主青年同盟中央委員会)を読む。
 不破さんが2001〜02年にかけて語った「科学の目」と、04年1月に採択された新綱領を土台に、学問を学ぼうとする若い世代に向け、「自然についても社会についても、自分が専門としている特定の部分だけでなく、その全体像を自分のものにすることに、力を入れてほしい」との願いをこめた講演。

 実は私は20年ほど前、社会のなかで生命の尊厳を自分なりに位置づけるのに、宇宙の壮大な歴史からすると一瞬に過ぎない生命だが、宇宙の歴史を受け継いでいるからこそ尊厳がある、との考えに共鳴し、考えをまとめておこうと思った時期があった。

 なぜこんな思いをいだいたかといえば、憲法25条があるにもかかわらず、
生命の尊厳があまりにも粗末にされる政治に怒りを感じたから。

 そんな思いに真正面から向き合ってくれるのがこのパンフレット。

 不破さんは新潮社の要請を受けてまもなく本を出すそうだが、一人ひとりの人間の主体性を前提に、人類社会の進歩を信じて疑わない話を、多くの人に読んでもらいたい。
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05,08,04 『ののちゃんのDO科学』(朝日新聞社)
 新聞に連載した記事から50本を選んでまとめたもの。

 小学校3年生のののチャンが身のまわりや自然界のものごとについて「なぜ?」を連発するわけだが、原則として読者のお便りをもとにしている。

 電卓のかけ算は、足し算をくりかえさせているとは知らなかった。

 私が気になるのは、政治がきな臭くなり、権力迎合的発言がジャーナリズムの世界を支配し始めると、科学ものでまぎらわそうという意図がどこかにありはしないか、ということ。
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