国際原子力ムラ/科学の常識③

140411原子力ムラ・科学

『国際原子力ムラ その形成の歴史と実態』(日本科学者会議編、合同出版)、『聞くなら今でしょ! 今さら聞けない科学の常識③』(朝日新聞科学医療部編、講談社ブルーバックス)を読みました。

「国際原子力ムラ」は今年1月に発行されたもので、できれば2月議会の私の代表質問に間に合えば反映させたいとも思いましたが、まったくかなわないままでした。

核兵器の管理と原発推進を目的とする国際原子力機関(IAEA)が2012年12月に日本政府とともに「福島閣僚会議」を開催し、県との協力に関する覚書を結び、また、福島県立医大とも「人の健康の分野における」実施取り決め結んでいますから、福島県民としては座視するわけにはいきません。

国際放射線防護委員会(ICRP)の前身が1928年に設立された「国際X線およびラジウム防護委員会(IXRPC)」で、放射線に従事する医療従事者たちが自らを防護する必要に迫られた組織だったものが、今日ではその姿・目的が変わってしまっています。

本来、人々の健康のために活動するべき世界保健機構(WHO)がIAEAに従属していく歴史的経過もありました。そういえば、放射線による健康被害からどう健康を守るのか、WHOの姿は確かに見えません。

「今でしょ」は、朝日新聞科学グループが08年6月に最初の「今さら聞けない…」を出し、09年10月発行の②に続く3冊目です(今年1月刊)。

この本の初代と②は、朝日新聞日曜版「be」での紙上連載(09年3月~09年まで)からでしたが、今回は2010年4月から土曜版「be」に「今さら聞けない+」として復活した連載からのものです。

人気企画のようで、常識として知っておいていいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です