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政策・提言 >> 農業編

2003年09月議会一般質問
最初に、 本県の基幹産業と言える農業について伺います。

 異常気象による農作物への被害額は百三十四億円に上り、 経費が売り上げ額を上回って生活費が出ないといった農家が出るなど、 農家の経営そして県内地域経済に大きな影響を与えることは必至です。

 こうした被害の救済と来年度からの営農継続を保障するために、 県として最大限の努力をしなければなりません。 補正では追加防除、 追加施肥への補助、 融資対策事業が計上されていますが、 これだけでは農家の不安をなくしたり再生産を保障したりするには不十分ではないでしょうか。 実らない稲の刈り取り、 種もみと自家飯米の確保、 果樹の改植のための助成もすべきです。

 あわせて、 被害実態から天災融資法の発動と激甚災害の指定を国へ求めること。 共済については水稲共済の適正、 迅速な評価に基づく共済金の早期支払い、 果樹共済の掛金への県の助成を増額し、 加入しやすくすることが切に望まれていますが、当局の考えをお聞かせください。

 この被害により、 米の需給も極めて不安定なことが明らかになりました。 「政府米百四十万トンがあるから不安はない」、 こう政府は宣伝していますが、 この中には、 七月段階の検討では飼料用かプラスチック原料に処分することにしていた九六年産と九七年産の超古米五十万トンがあります。 昨年米は、 農協の保管米を含めてことしの新米価格の急騰対策に放出してしまいました。

多くの国民が求めるおいしい国産米はわずかです。 農水省は従来、 産地・銘柄・年産表示によって産地間競争をさせ、 これにたえられない産地は切り捨てるという路線を進めてきました。 ところが、 今度は古米とブレンドして販売するよう要請し、 これまでの路線が矛盾に直面していることは明らかです。

 この路線をさらに推し進めようというのが、 政府の米政策改革大綱にほかなりません。 県は昨年、 稲作振興方針を策定し、 これが大綱の言う農業構造の展望を満たすとして、 ことし三月には大綱を受けて振興方針を補強しています。 現在二十に満たない経営規模三十ヘクタールの稲作経営体数を二〇一〇年には千にするという非現実的な目標を立て、 これを前提に地域水田農業ビジョンの推進を図ろうとしています。

 これまでも政府は、 米を市場に置き、 価格を引き下げてきたことで、 大規模農家ほど大きな打撃を受けています。 大綱が言う米づくりの本来あるべき姿とは、 その大規模農家八万戸程度が面積シェアの六割を占め、 みずからの判断により適量の米生産を行う等、 主体的に需給調整し、 国による生産調整の配分を必要としない状態のことです。 すなわち政府が主食である米の需給に責任を持たない世界のことです。 これを推進すれば、 大規模農家ばかりか、 小規模家族経営が大部分の本県の稲作農家が大打撃を受けることは必至です。

 県が国に対してこの大綱を見直すよう求めること。 県は、 大規模稲作経営体育成を優先をする振興方針を再検討し、 小規模家族経営を軸にした地域営農への援助にこそ力を注ぐべきです。 また、 地域水田農業ビジョンについては地域の自由な発想と合意に基づき作成できるよう、 各地域で十分な時間をかけて行えるようにすべきです。 これらにつき当局の考えを伺います。
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農林水産部長の答弁

 稲の刈り取りに対する助成につきましては、 必要な対策について検討してまいります。 また、 種もみと自家飯米につきましては、 先日発表された作況等からおおむね確保されるものと見込まれます。

 さらに、 果樹の改植につきましては、 各種の国庫補助事業や県単独事業により対応が可能であります。

 次に、 天災融資法の発動につきましては、 去る九月三十日に北海道東北地方知事会及び北海道東北自治協議会を通して、 政府に対し、 発動措置を講じるよう要望したところであり、 今後とも機会をとらえて要望してまいりたいと考えております。

 次に、 水稲共済金の早期支払いにつきましては、 各農業共済組合に対し、 適正かつ迅速な損害評価の実施等、 早期支払い体制の確立について指導しているところであります。 また、 国に対しても再保険金の早期支払いを要望しております。

 次に、 果樹共済の加入促進につきましては、 平成十六年度から新たに樹園地方式等が導入され、 果樹農家の経営実態に応じた加入が可能となったことから、 制度の普及を図り一層の加入促進に努めてまいります。
 なお、 果樹共済の掛金につきましては、 その二分の一を国が補助しております。

 次に、 米政策改革大綱につきましては、 これまでの水田農業政策と米政策の反省点を踏まえ、 幅広い公開の議論を経て、 国民的な観点から水田農業経営の安定と発展を図ることを目的に決定されたものであり、 県といたしましても、 米政策改革の実施を契機に水田農業の改革に取り組んでまいる考えであります。

 次に、 稲作振興方針につきましては、 多様な需要に的確に対応し、 消費者に信頼される米づくりの実現を目指すものであり、 低コスト生産と収益性の高い安定した経営を目指す意欲ある担い手への支援を強化するとともに、 担い手の減少や高齢化に対応し農作業の受委託をも推進するなど、 地域ぐるみの取り組みについても支援しているところであります。

 次に、 地域水田農業ビジョンにつきましては、 地域における話し合いにより、 地域の水田農業や産地づくりの将来像を取りまとめるものであり、 県といたしましては、 地域で十分な議論が行われるよう、 市町村等に対し、 指導しているところであります。
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再々質問

 最初の質問の米政策改革大綱と福島県の稲作振興方針についてなんですけれども、 とにかく私が聞いたのは、 福島県の県内の圧倒的な多数を占める小規模な家族経営をしっかりと支える農政を展開をすべきではないかというふうに提案をしたわけです。

 ところが、 この福島県の稲作振興方針の中には、 小規模農家、 家族経営の言葉は一度たりも出てきません。 出てくるのは、 大規模稲作経営農業者の育成、 稲作の担い手が経営規模を拡大し稲作の相当部分を担うようにする、 経営規模の拡大による担い手の育成という言葉です。 家族経営など眼中にないかのような方針であることが明らかなんです。

 そして、 この方針策定の趣旨は、 政府の大綱を踏まえて施策を強化するということです。 この大綱は、 この前書きでみずからの目的を過剰米に関連する政策経費の思い切った縮減が可能となるような政策の実現です。 すなわち生産調整関係費三千億円と言われていますが、 その削減が直接の目的だとこの大綱自身が言っているわけです。

 そして大綱は、 二〇一〇年には農業構造の展望を実現すると言って、 それは水田作では全国で八万戸程度の効率的かつ安定的経営が面積シェアの六割を占めるというやつです。 二〇〇〇年センサスでは集積は一四%だそうですから、 これもまた十年間で六〇%にするというのは極めて非現実的です。 ですから、 この大綱が意図するところは、 こうした大規模農家への集積の可否はある意味ではどうでもよくて、 とにかく米の生産、 流通の責任から国は手を引くということです。

 そのために、 とにもかくにも大規模農家の育成ということに振り回されて、 小規模家族経営の支援は全く表に出てきていない。 だからこそ県の振興方針はしっかりと見直して、 国の大綱を見直しを求めるべきだというふうに言ったわけなので、 ぜひそのあたりもう一度改めて見解を伺います。
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農林水産部長の答弁

 稲作振興方針も家族経営農家が地域営農システムに参加をして、 自立的に経営を維持していくということは視野にも入れているわけでございます。

 ただ、 今後の米づくりを考えたときには、 コスト等の観点から大規模稲作農家に依存する割合を高めていくということでありまして、 小規模家族経営の農家等を切り捨てるというふうなものではないというふうに思っております。 そういうことで、 地域営農を私どもとしては構築をしていくことを考えております。
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