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県議会奮戦記 >>> 福島県長期総合計画審査特別委員会質疑メモ |
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福島県長期総合計画審査特別委員会質疑メモ |
05年12月15日 一 農業振興の位置づけについて ・ 重点施策体系見直しにあたって、本県における農業振興をどのように位置づけたのかたずねる。 ・ たとえば、国が「食料・農業・農村基本法」を定めた99年と比較すると、その5年後の2004年には、本県の販売農家数は1割強の減、農家数全体でも1割近く減、田んぼも畑も耕地面積は減っており、耕作放棄地は増加。農業就業人口14万人弱のうち、65歳以上が5割強から6割近く。この間、県としても「農業・農村振興プラン21」を策定して振興を位置づけてきたはず。これとうらはらな現実を直視するなら、抜本的に転換を図る重点施策としての位置づけが必要ではないか、あらためてたずねる。 二 ユニバーサルデザインに彩られた社会について その1 ユニバーサルデザインと交通システム ・ 知事は本会議答弁で、「車」中心のまちづくりから、「人」中心のまちづくり、歩行者を優先するまちづくり、地域の実情に即した交通システムにふれた。車中心の社会による交通事故の危険、車による環境公害、高齢者・小中学生が移動手段を失うという交通弱者の増加、中心市街地の衰退という現実から見れば、知事の認識はそのとおり。交通システムの構築・再生は各論「T ユニバーサルデザインに彩られたともに生きる社会の形成」「U 安全で安心な社会の形成」全体を貫く重要な課題だし、「商業まちづくり」の視点にとどまらない、県土全体にわたる課題だと私は認識するが、ユニバーサルデザインに彩られた社会における交通システム構築の位置づけについて知事の考えをたずねる ・ その場合の行政の役割の認識についてたずねる。知事が9月議会でふれたヨーロッパでの歩いて暮らせるまちづくりについて、歩行者専用エリアの整備や次世代型路面電車LRT(ライト・レール・トランジット)にふれた。こうした交通体系構築の背景には、パークアンドライド方式などによる自動車交通の規制、LRTと鉄道・バスとの連携などまちづくりとの一体化、行政がさまざまな制度を整え、財政的に支えることで成り立っていると聞き及んでいる。そこで市町村と連携しつつも、交通体系構築における県の役割の認識について知事の考えを聞く。 その2 ユニバーサルデザインと地域センター ・ ユニバーサルデザインに彩られるまちづくりを考えた場合、たとえば「豊かな長寿社会」(各論Tの2)、「子どもや障がい者にやさしい社会」(Tの3)、「安心して子どもを生み育てることができる社会」(Y−Tの1)を一体としてすすめる必要がある。その点で言えば、たとえば高齢者の在宅介護支援センター、来年度からの地域包括支援センター、地域子育て支援センター、障がい者の地域生活支援センターを、保健福祉部関係のタテ割りで個々ばらばらに設置するのではなく、これらの機能を包括するような地域センターを市町村との連携のもとに構想することが、長計のめざすユニバーサルデザインに彩られたともに生きる社会の形成といったまちづくりにみあうと思うが、県の考えを聞きたい その3 子どもたちの安全・安心とまちづくりの位置づけについて @「U 安全で安心な社会の形成」の「2 防災・防犯対策等が充実した地域社会づくり」の「指標」とかかわり、「公立小中学校施設の耐震化率」がモニタリングとされている(目標値を設定することが困難または適当でない)。指標とされないのはなぜか。 ・ 市町村が主体というならば、「自主防災組織」も同様。こちらは住民が主体だから指標とし、学校耐震化は行政が主体だから責任は持たない、と受けとれる。 A小学生たちの放課後の「居場所」の大切さを考えれば、放課後の「適切な遊びや生活の場」である学童保育(放課後児童クラブ)を、「Y緊急課題への対応−T子育て支援など次代を開く仕組みづくり、1 安心して子どもを生み育てることができる社会の実現」に位置づけ、公立小学校数に対して4割強の現状をこども夢プラン目標から抜本的に引き上げることが必要ではないか Bの@ 子どもたちを「犯罪から守る」という点で、子どもたちが日常的に利用する空間を安全の視点から見直し、修復する作業が必要になる。たとえば公園の配置・まちの中でのレイアウト・管理の問題、植栽や樹木の管理、住民の生活道路と通学路の一体化、街頭やカーブミラーの設置、中・高校生たちの地域での居場所づくりなど、まさにこども主体のまちづくり、が喫緊の課題として浮上している、と認識している。その点で、子どもの視点からの安全・安心なまちづくりの位置づけについてうかがう。 BのA 次に、子どもたちを「加害者にしない」という点では、なによりも、人間の命の重みを大切にする社会づくりが重要であり、生活する楽しさを味わえる場所としての家庭、学ぶことの楽しさと大切さを体感できる学校、遊びを通して自主性や社会性を体得できる地域それぞれの役割と連携の位置づけについてたずねたい 三 「大規模事業」の位置づけ ・ たとえば小名浜・相馬港貨物取扱量は、2010年の目標値が当初目標の6割強で、現在の港の整備で十分対応が可能と思うが、小名浜で今後十数年にわたって国費や借金を含め毎年10億円前後をつぎ込んで人工島をつくる長計上の根拠はなにか。あわせてトラハイ完成を急ぐ根拠は。 見直しのおおわくの方向に間違いないと思うが、基幹産業である農業を初めとした一次産業の位置づけや、地場産業の主役である中小企業への抜本的支援、全国でも低位の医療・福祉の底上げを図ること、地域間格差をなくすことなどの方向が明確でなく、一方で大規模事業を温存するなど、不十分な見直しにとどまっていることを指摘し、質問を終わる。 |
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