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いつまで続くの? このムダ使い!
「2つの聖域」にメスを

 福田内閣は、「社会保障をがまんするか、消費税の増税か」と、公然と国民に迫っています。しかし参議院選挙では、国民にばかり負担を押しつける「構造改革」にノーの審判を国民は下したのではないでしょうか。

 いま必要なことは、「2つの聖域」にメスを入れることです。

 ひとつは大企業への行き過ぎた減税、もうひとつは年間5兆円に及ぶ軍事費です。

 バブル時代の1990年度と、2006年度とを比較すると、資本金10億円以上の企業の経常利益は18.8兆円から32.8兆円に1.7倍、税負担は13.9兆円から13.7兆円に減っています。90年並みの負担をしてもらえば、10兆円は増収になる勘定です。

 世界に冠たる「軍事費」は、米軍と自衛隊の再編本格化、自衛隊の海外派兵軍隊づくり、北朝鮮ミサイルを口実としたミサイル防衛配備の加速、日米同盟強化をトップダウンで進める軍事行政機構づくりがおもな内容です。
 軍事費を半分にするだけでも2.5兆円の財源が生まれます。これとは別に米軍への「思いやり予算」は今年度2,173億円。29年間の累計で5兆円を超すムダ使いです。

 国民のふところばかりにナタを振るうなど、もってのほかです。

赤字を積み重ねる福島県

 県政を見ても、最大の問題はムダな事業が多いことです。

 福島空港、あぶくま高原道路、小名浜人工島(東港)はその典型です。

93年に開港した2000m滑走路を壊して98年に2500m滑走路にした福島空港は、「造っては壊し」の空港で世界に名を売りましたが、建設費に530億円を超えるお金を使いました。

 93年以降、使用料収入が管理費支出を超える年は98年度しかなく、「累積赤字」は40億円を超えています。今年度の予算も1億円強の収入に対し、5億円強の管理費で、最初から4億円強の「赤字予算」。そのうえ、「利活用促進事業」として1億円を超えるお金を使います。

2010年に強引に開通へ

 その空港へ行くのに「便利」な「あぶくま高原道路」には、昨年度まで事業費約1,080億円(県費約620億円、国費約460億円)を使い、今年度もこの一本の道路に50億円、県の年間道路橋りょう費の1割近くをこのためだけに使います。2010年には全線開通させるため、急ピッチで進めようとしています。

 東北自動車道の矢吹インターから福島空港インターまでは13分で行けますが、一日計画交通量は3,400台なのに、実際には2割に満たない交通量です。有料区間がありますが、料金収入で維持・管理費支出をまかなえるはずもありません。建設資金の借金返済は毎年1億円を超え、この返済は2031年まで続きます。

知事交代で大型事業促進?

 小名浜人工島は、共産党県議団が5人になったときに、計画は4分の1に縮小されたものの、それでも730億円をかけて、52ヘクタールの島を小名浜の沖合いに造ろうとしています。

 そもそも、1976年の「港湾計画」では、貨物取扱量が1980年には2,260万トンを見込んでいながら人工島計画はありませんでした。1980年の実績はけっきょく、1,190万トンでした。

 2003年の計画(このときに240ha計画を52haに変更)では、2018年以降ぐらいに貨物取扱量は2,100万トンの見込みと、76年計画を下回っています。

 昨年(2006年)実績は1,479万トン。過去最高は05年の1,603万トン、その次は95年の1,593万トン。
 夜間作業用照明や、埠頭と産業道路を結ぶ道路などを整備すれば、既存の港で対応できるのです。

 どの事業も、県議会では日本共産党以外がみんな賛成して推進をあおってきました。日本共産党は、利用の試算が過大ではないかと指摘し続け、必要性・緊急性・経済性を総合的に検討して中止するよう訴えてきました。
 佐藤栄佐久知事から佐藤雄平知事に代わったら、大型事業が息を吹き返したかのようです。
 ムダ使いは知事がその気になればやめられます。

 県に対しても国に対しても、税金の使い道でのムダ使いやめさせ、そして国に対してはとりわけ税金の取り方を改めさせる運動は引き続き重要です。
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