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かけはし >>> 2006年5月1日記 私の思い・・・ 分断を乗り越える団結を 

 分断を乗り越える団結を 
小泉内閣は、4月26日で発足から丸5年が過ぎました。自民党政治をぶっ壊すはずだったこの内閣は、自民党政治の体質をもっとも異常な形で示す内閣だ、というのが真相だったと思います。三つの点を指摘しておきたいと思います。

 何よりも、財界・大企業の言い分をストレートに国策に貫徹させる経済財政諮問会議を通じて、財界・大企業には減税の大盤振る舞いをつづけながら、国民には痛みを押しつけ続け、経済的格差社会を押し広めてきました。異常なほどに極端な大企業中心政治です。

 ふたつ目が、これまた異常なアメリカ言いなり政治です。アメリカの単独行動主義による先制攻撃のイラク戦争を支持し、いまだに自衛隊をイラクから引き上げようとしません。在日米軍再編にあたってグアムへの移転に7,000億円出すかと思ったら、少なくとも日本には総額3兆円の負担をしてもらう、とアメリカから言われ、拒否する姿勢すら示しません。アメリカが行なう戦争に参戦できるしくみにするために憲法を変えようというのも、その姿勢のあらわれです。

 三つ目が日本の過去の侵略や植民地支配を美化する政治です。

 端的なのが小泉首相による靖国神社参拝です。靖国神社の軍事博物館である遊就館を見学すれば、日本の侵略戦争と植民地支配は、アジア解放のための正しい戦争であった、ということが堂々と主張されています。正しい戦争で先頭に立ったのがA級戦犯ですから、その分祀などはありえない、というのが靖国神社の立場です。

 こうした異常な政治を行なう国を「愛せよ」と子どもたちに強要しようというのが教育基本法改悪のねらいであることは明らかではないでしょうか。

 問題は、こうした政治を進める手段として、国民の間に対立・分断が意図的につくられていることです。民間労働者と公務労働者、働く女性と主婦、現役世代と高齢者、あるいはまた施設入所療養者と在宅療養者といったぐあいです。

 それだけに私たちは、こうした分断を乗り越える大同団結したたたかいが必要です。

 ともに団結してがんばりましょう。
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