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2005年2月定例県議会(2月15日〜3月17日)報告

2005年度当初予算の特徴

T 県民への冷たい仕打ち

@ 重度心身障がい者医療費助成から入院食事費を切り捨て(年間の県負担約4億円。今年度は10月から切り捨てて約2億円)

A 敬老祝い金の完全廃止(1958〔昭和33〕年からの事業。01年度までは85歳以上の人に5,000円で支給額は01年度約2億1,600万円。02〜04年度は88歳1万円、99歳3万円で支給額は04年度約6,600万円)

B 高校授業料などの値上げ(全日制で月額9,300円から9,600円に。新一年生だけで年間約6,200万円の負担増)

U 県民のねばりづよい運動の成果も

 1月4日の知事記者会見「小・中学校全学年における30人程度学級の実現を目指して、各市町村の判断を尊重しながら支援」

*しかし、「支援する」と言いながら、県教育委員会が「33人編制で教員数を見込んだ」ため、市町村が30人以下学級を要望しても「教員の配置等について支援することは考えておりません」(2月28日、私の質問に対する教育長答弁)

V いっこうに止まらない大規模事業

@ 小名浜人工島…小名浜の沖合いに52haの人工島を造って橋をかける計画。総事業費850億円予定で昨年度まで約180億円支出、今年度も8億2,750万円(国直轄分を含む)計上

A トラハイ(トライアングル・ハイウェイ=あぶくま高原自動車道) …東北自動車道矢吹I.Cと磐越自動車道小野I.Cの間、約36kmを総事業費1,370億円かけて結ぶ計画。昨年度まで約990億円支出し、小野I.Cから国道49号の平田、矢吹I.Cから福島空港まで開通。計画交通量一日平均3,400台の2割の自動車も通らない。平田から福島空港間約14kmがこれから。今年度44億円計上。

B 加えて、「首都機能移転事業」。今年度も2,500万円計上。94年からの累計で、このありもしない事業に8億2,000万円の支出。

*「T」を強行してまで「V」が緊急・必要ではない

W 予算内容の特徴

 予算規模…9,250億円。ただし、市町村国保への交付金の一部を国から県へまわした91億円や、借金の返済をしのぐ借換債251億円の増発など、「見かけ」だけの増額を除いた実質では、昨年度比2.3%マイナス(210億円)の約8,888億円。93年度(8,402億円)〜94年度(9,029億円)の規模にもどった。

 借金体質…歳入の借金は93年度6.1%、今年度14.5%、額では2.6倍。歳出の借金返済は93年度8.3%、今年度16.1%。しかも「財政健全化債」という名の借金を100億円発行し、財源不足154億円を基金から繰り入れてのやりくり。

 暮らし・市町村応援の役割低下…「衛生費」「労働費」「教育費」は93年度よりも減。「民生費」は介護保険もあってふえているが、国保交付金を除くと介護保険2年目の01年度よりも51億円の減。

⇒県民の要望を反映した部分があるものの、全体として県民や市町村に冷たい税金の使い方になっている。

この予算に反対したのは2人だけ。残るすべての議員は賛成。

○ 「国民保護法」に基づいた「県民等保護協議会」「県民等保護対策本部」などの設置条例には県民連合会派のうち社民3人が共産党とともに反対

○ 「日韓友情の年」と「歴史教科書」

○ 議長・副議長選挙

○ 自民議員が「討論は負けた」

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