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かけはし >>> 2005年 >>> 2005年7月12日記 九条・・・「9条2項は不具合」が意味するもの

「9条2項は不具合」が意味するもの
 いわきから出ている衆議院議員が、「憲法がうまく機能していない、不具合が出ている」なかに「9条2項(戦力の不保持)」があると「国会だより」で明記しています。

 いよいよ本性をあらわにしてきました。自民党の新憲法起草委員会が7月7日、9条2項を削除して「自衛軍を保持する」とした改憲案を発表しましたが、その立場とまったく違いはありません。彼の思いは、自民党のゆるぎない改憲のねらいと一致します。

 問題は、9条2項の削除が、自衛隊を軍隊として認めることにとどまらないことです。

 自民党政府は、第二次世界大戦後、憲法9条をふみにじって自衛隊をつくり、世界有数の軍隊に育て上げました。その際の理屈が「自衛隊は戦力ではない」というものです。世界には通用しないヘ理屈そのものです。

 9条2項があるので、そういう建前をとらざるをえません。1990年、国会で国連平和協力法が議論になったとき、当時の内閣法制局長官は、「自衛隊は戦力ではない」ので、@海外派兵、A集団的自衛権の行使、B国連軍への参加、この3つはできない、とのべています。9条がふみにじられながらも、9条はじつは生きている証拠です。

 日本の軍隊が憲法に書き込まれたとたん、この3つの制約は取り払われ、日本軍はどんな形であれ、海外で武力を行使することが可能になる、これが9条2項削除の意味です。そしてアメリカが望むところです。「自衛隊を認める」ことが目的ではありません。

 9条2項は、9条1項と一体となって意味があると私は思います。2項の削除は、実質的に「戦争放棄」の放棄、つまり「日本は戦争する国になる」宣言にほかなりません。

 そんな国づくりを進める議員はいりませんし、税金のムダ使いです。         
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