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かけはし >>> 2005年 >>> 2005年7月9日記 議会・・・「もったいない」のはなに?

「もったいない」のはなに?
6月定例県議会の最終日、7月6日に「もったいない運動ふくしま宣言」を全会一致で採択しました。

 実は、6月28日に私たちの手元へ自民党議員から持ち込まれた案文は、「もったいない」の精神を一人ひとりが自覚することが必要だと県民にさとすために、わざわざノーベル平和賞受賞者をもちだしている、としか私たち県議団には受け取れないものでした。

 執行機関を監視する議会の宣言としてお粗末なばかりか、ノーベル賞受賞者のワンガリ・マータイさんの真意にも反するというものです。

 ノーベル賞選考委員会は、「ケニアの前政権は圧政的でしたが、マータイ氏はこれに敢然と立ち向かい」、「民主主義的な権利を求めて闘う大勢の人々にインスピレーションを与え」たとマータイさんを紹介しています。

 彼女本人は「武力でなく、票を通じて自分たちの政府をつくっていくということは、アフリカのこの40年間の歴史を見てみると、非常に重要なことだと思うんです。未だ多くの貧困が存在するというのも、多くのお金が武器に使われてしまっているからなんです」と語っています(『モッタイナイで地球は緑になる』木楽舎)。

 県政において、大型事業のために借金をふくらませ、そのツケを高齢者や障がい者に押しつけることほど、非情なことはありません。行政こそ、ムダ使いをきっぱりやめる姿勢でなければなりません。だいたい、ムダ使いできる庶民がいるでしょうか。

 こんな話を、自民党の提案議員に伝え、補強文案も示しました。その趣旨は、不十分ながら「行政も含め」の5文字に示されましたので、賛成しました。

 「もったいない」は、税金の使い道を監視するスローガンにしましょう。
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