かけはし　>>> ２００４年　>>>　2004年4月29日記　県政・・・東北文化学園大をめぐる“怪”

東北文化学園大をめぐる“怪”

宮城県仙台市に本部がある東北文化学園大。4月27日、文部科学省は国会で、97年の大学開設の認可申請書類に記載された寄付計63億円のうち、53億円は虚偽だったとみられることを明らかにしました。 　同じ日、この法人に宮城県内の公立病院を移譲する方針だった地元の地域行政事務組合がこれを白紙撤回。 　この法人をめぐっては、今年1月、理事長が脱税疑惑で仙台国税局の査察を受け、2月には理事長を辞任。仙台市内の提携校である私立校との水増し受験問題も発覚しました。 　さらに仙台市の「大学整備促進補助金交付要綱」の第１号として8億1,000万円の補助を99年に受けましたが、その際の申請書類(97年)も虚偽の疑いをもたれています。 　この法人が郡山市へ薬学部設置計画を発表したのが昨年8月。12月には市が9億円を助成する内容の協定を締結。その後、福島県は、「大学の整備・充実による地域の活性化を図る」として郡山市へ5億円の補助をきめました。 　大学開設を認可した文科省の責任は大きく、なによりも学生とその親たちへの支援策を明確にしておかなければなりません。福島県も事実解明をみずから行なうとともに、補助の凍結・取り消しは当然の処置だと思います。

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