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かけはし >>> 2004年 >>> 2004年4月3日記 私の思い・・・思想・信条の違いを超えて

思想・信条の違いを超えて
 私の友人には、「お前の政治家としての活躍に期待するが、思想・信条が違う」という人はけっこういます。この場合の「思想・信条」は、乱暴に言うと「自由主義経済の社会」がその大きな柱であることが、話のなかで察することができます。

 そこで、このことにかかわって思うところをしるしておこうと思います。

 誰にとっての「自由」?

 「自由」というと、社会の多数である国民が人間らしく生きる自由、そして政治の主人公として発言し、行動する自由、さらには大国にこの国の行く先を左右されない民族としての自由をもっとも真剣に追求してきたのが日本共産党であり、その全面開花のためにいま活動しているのが日本共産党だと私は思います。

 「自由経済」といわれる現在の社会では、いったい誰にとっての自由か、という問題があります。私が象徴的だと思うのは、貧富の格差がはげしくなっていることです。たとえば、ILO(国際労働機関)事務局長の報告によれば、世界の人口全体を五段階に分けて、いちばん上の富裕層といちばん下の貧困層の所得の差を見ると、1960年には30倍の格差だったものが、1999年には74倍に広がりました。

 同じように日本では、旧厚生省の調査によれば、1972年には約5倍の格差が、1999年には約9倍に広がっています。

 また小泉内閣の3年間で国民には1兆7,000億円の増税、大企業には1兆3,000億円の減税です。
 してみれば、ごく一部の大金持ちや大企業にとってはこのうえなく自由であることがありありと私には見えてならないのです。

 かたや借金、増税、リストラ、失業、就職難、過労、将来への不安…。いったいどこに自由を見いだせるのか、と思ってしまいます。

社会主義の真髄

 さて、社会主義は先ほどふれた国民の自由が全面開花する社会です。経済面で見れば、個人や家族が生活に使う生活手段は徹底して私有財産制を守り、主要な生産手段は、生産者が主人公であることを大前提として社会化することが社会主義の基本です。

 おそらく、この点での誤解がけっこうあるのだと思います。「社会主義」は何でもかんでも「社会化」だという誤解です。

 いずれにしても、社会主義日本は先の話であり、いまは憲法を全面的に実践する社会が日本の課題です。そして社会は、つねに国民多数の意思によって、階段をひとつひとつのぼるように進めるものです。共産党が「社会主義へ」と先導して進むものではぜんぜんありません。社会主義の思想・信条の真髄がここにあると私は思います。

 おおざっぱですが、私はそんな思いでみなさんとともに世の中をより住みやすく変えていきたいと思っています。
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