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かけはし >>> 2004年 >>> 2004年1月18日記 イラク派兵・・・「日本国民の精神が試されている」

「日本国民の精神が試されている」
 この言葉は昨年12月9日、自衛隊イラク派兵基本計画を閣議決定したときに、小泉首相が記者会見で口にしました。

 福島市内のホテルでこのニュースをみたとき、私は直感的に以前学校で習った「国民精神総動員運動」のことが頭をよぎりました。そこで12日の一般質問でこのことにふれ、イラクへの自衛隊派兵に反対の意思を明確にするよう知事へせまりました。

 だいたい、戦争は、軍隊を持っているだけではできません。軍隊と有事法制が整備されているだけでもできません。戦争を支持する「日本国民の精神」がなければ戦争などできないのです。

 そのことを承知しているからこそ、小泉首相はこの言葉を口にしたのだと思います。そして今、「日本国民の精神」を動員できる、とふんだからこそ口にしたのだと思います。

 自衛隊員の死はやむをえない、国益のための名誉ある死として誇りをもとう、その現実がいま目の前にせまろうとしている、そんな時にその犠牲を「尊い犠牲」と思えない「日本国民の精神」は間違っている。そんな気持ちにかられたのだと思います。

 しかしそんな思いは歴史をかえりみない完全な誤りだと私は思います。日本国憲法のこころをまったく学ぼうとしない姿勢だと思います。

 私は率直に言って、日本国憲法が世界に新しい可能性を追求する機会を創るのか、あるいは捨ててしまうのか、その瀬戸際にあると思っています。   
 
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