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かけはし >> 2003年 >>> 2003年8月29日記 有事法制・・・「日本が攻められたら…」をめぐる私の思い

 「日本が攻められたら…」をめぐる私の思い
 政府自身は、日本が一方的に攻められることはほとんどありえないと言っています。そのありえないことがあったとすれば、警察力や自主的自警組織など憲法9条と矛盾しない自衛措置をとることが基本になると私は思います。

 それにしても、日本が一方的に攻められかけたのは、鎌倉時代の「文永の役」(1274年)、「弘安の役」(1281年)以来ないのです。資源もなく、しかも複雑・高度な資本主義の国を統治するために侵略する国があるでしょうか。
 
 仮に「日本が攻められる」ことを前提に国づくりをすすめましょう。「攻められたら反撃して勝つ」ことが「備え」のなかみになります。反撃しても負けるのが確実ならば「備え」にはならないからです。勝つためには敵国以上の戦力を持たなければなりません。
 
 「備えあれば憂(うれ)いなし」。ほんとうでしょうか。「日本に軍事の備えあれば、アジアに憂いをつくる」。これがほんとうではないでしょうか。現に、衆議院で有事法案通過以後、中国、韓国、東南アジアの国々から憂いの声が聞こえます。
 
 そもそも小泉首相は、何のための「備え」かを語りません。用意されている有事法案は、アメリカの戦争に参戦するための「備え」が目的です。その戦争には、イラク戦争のような先制攻撃による戦争もふくまれます。しかも、守るべき「日本」には、アメリカを支援するために遠くインド洋上にいる自衛艦もふくまれます。
 
 「攻めるための備え」と言っては用意した有事法案が国会を通らないので、「守るための備え」であるかのような世論誘導をする。

 「日本が攻められたら…」。この素朴な疑問が、現在進行形の有事法案制定の動きと結びつくとき、政府は「自分の土俵で相撲が取れる」と喜ぶだけのような気がします。 
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