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かけはし >>> 2003年 >>> 2003年6月30日記 社会保障(医療)・・・ずさんで非情な制度変更

ずさんで非情な制度変更
高齢者の高額医療費払い戻しの遅れが全国的に問題になっています。

 高齢者からの申請がないことや、事務の混乱が原因とされていますが、もとをただせば、小泉内閣による医療改悪が最大の原因です。

 昨年9月までは、たとえば診療所の外来では1回850円、上限が月4回までの支払いで3400円でした。

 これを10月から原則1割負担(一定所得以上の人は2割)とし、自己負担限度額を超えた分を、あとで患者さんが市町村へ申請して、数か月後にもどされる複雑な制度に変えてしまいました。

 そのために、福島県内では昨年10月でみると、払い戻しを受けられる人が1万7000人を超えていたものの、実際に払い戻しを受けたのは8000人にも満たない状況です。金額では8500万円以上が払い戻されるところ、4200万円にもいたっていません。いずれも半分未満です(今年4月末時点での県の調査)。こうした事態が毎月続いているのです。

 市町村が限度額を超えた患者さんに払い戻し額を通知し、患者さんは指定口座などを教えれば、以後は自動的に払い込まれるようにするなど、手続きを簡素化させる必要があります。

 同時に、国民の健康や暮らしを最優先にしない政治がやはり最大の問題です。ねばりづよく、継続して庶民の声を政治へとどけることがだいじであることを、強く感じる日々です。       
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